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自動車整備士に向いている人は?適性チェック

「自動車整備士」は車に囲まれているだけで幸せな車好き男子に人気のある職業です。
しかし、自動車業界全体で自動車整備士の離職率は5%~10%と高く、新卒の早期退職者は多くみられます。
実際のイメージとギャップが多く、「自分は向いていない」と辞めてしまうケースが多いようです。
そこで今回は、自動車整備士を目指す方に向けて向いている人を解説していきます。
早速、自動車整備士の適性チェックをしてみましょう。

自動車整備士に向いている人はどんな人?

自動車整備士は専門性が高く、人の安全を守る大切な職業です。
ここからは、自動車整備士に向いている人の特徴を見ていきましょう。

車の構造に興味・関心がある

車の構造に人一倍興味・関心があることは自動車整備士に大切な要素です。
車を整備したり故障を修理するには、自動車の複雑な構造を理解する必要があります。
新しい車は続々と登場するので、時代の流れに合わせて車の構造を正確に把握する必要があります。
車の仕組みに全く興味がない人よりも、車の構造に詳しい人の方が適性があるといえます。

車が好き

自動車整備士になるきっかけは、多くの人が「車が好き」という気持ちが強かったと答えています。
車に囲まれているだけで幸せで、「車に携わる仕事がしたい」と思っていたようです。
自動車整備士は常に車と向き合う仕事になるため、もちろん「車が好き」であることは大前提といえます。

忍耐力がある

自動車整備士の仕事は、地道な作業が続き、地味で単調な作業も多いです。
特に入社したばかりの頃は、一日中車体やパーツと向き合うことになります。
単調作業をひたすら繰り返してスキルを身に付けることも多いです。  
忍耐力に欠けた人は途中で飽きてしまい、自動車整備士の仕事に向いていません。
コツコツと仕事に取り組む忍耐力や集中力があれば自動車整備士として一人前になれるでしょう。

手先が器用である

自動車整備の仕事は、小さな部品も扱うため、手先が器用であることも大切な要素です。
子供の頃に図工やプラモデルを作るのが好きだった方、細かい作業が好きな方には向いています。
手先の器用さは経験によっても磨かれていくので、不器用だからといって諦めるのは早いです。
細部まで分解修理できる能力は勤続年数が長くなると上手になり、自信が持てるようになるでしょう。

体力がある

自動車整備士は狭い場所に入って、微妙な体勢で作業したり、身軽に動いたり、体力が求められる仕事です。
車が大好きで仕組みに詳しくても、体力に自信がない方は、勤まらないので注意が必要です。
整備工場の職場環境は、夏は蒸し暑く、冬は寒く、労働環境は決して良いとは言えません。
そのような厳しい環境の中で体を動かしながら集中して点検や修理をしなければならないのです。

人と話すことが好き

自動車整備士は車のオーナーに検査結果を説明したり、状況を分かりやすく伝える機会が多くあります。
車の点検や修理を黙々と作業するだけでなく、オーナーから困っていることや要望を聞き出すことも大切です。
点検や修理を終えた時も、問題の原因や修理した箇所を説明したり、アドバイスをすることもあります。
人と話すことも多いので、接客に抵抗がなく、アルバイトでも経験がある方が適しています。

コミニュケーション能力がある

自動車整備士の仕事は、チーム連携による作業がほとんどです。
一人で黙々と作業を進めるのではなく、自分の役割を把握して、周りと協力しながら進めていきます。
時には後輩に指導することもあり、作業現場ではチームワークも求められます。
コミニュケーション能力が高く、上下関係のある職業でもスムーズにやり取りできる人が向いています。

探究心・向上心がある

自動車の技術は目まぐるしく進化しているため、自動車整備士も常に新しい技術を学ぶ姿勢が必要です。
常に探究心を持って、新しい車の技術を勉強したり環境へ配慮する気持ちも大切です。
資格を持っているからと現状で満足するのではなく向上心がある人が求められます。

潔癖症ではない

自動車整備士の仕事は、毎日油にまみれになって服装や髪、顔が汚れてしまいます。
細かい汚れが気になる潔癖症の方は我慢できずに勤まらないでしょう。
一日中車体やパーツと向き合う集中力があれば、気にならなくなるのです。

やりがいを感じられる

自動車整備士の仕事は、3K「キツイ・汚い・危険」と表現されることも多く、職場環境は決して良くありません。
それでも整備士として長年活躍している人は、仕事に「やりがい」を感じています。
辛いことが多く、心身ともに疲れてしまっても、業務を達成して、人から感謝されるとモチベーションをキープできるのです。
分解や組立を行う作業を楽しいと感じ、自分の技術が人の役に立っていることを感じられると継続できるでしょう。

自動車整備士はこんな人におすすめ

自動車整備士は決して「車が好き」という気持ちだけでは勤まらない仕事です。
車の仕組みや構造を理解して、適切な修理箇所を見つけ出し、車を安全な状態にするプロの技術が求められます。
狭い中に入って体をひねる姿勢で作業することも多く、体力や忍耐力も重要な要素です。
しかし、誰でも入社当初から適性がある訳ではなく徐々に仕事に慣れていくものです。
勤続年数が長くなるにつれて、技術も上がって行き自信も付くでしょう。
初めは接客が苦手だった整備士も、感謝されることで、コミニュケーション能力も上がっていく傾向にあります。
自動車の安全性の向上のために地道に努力をできる方は自動車整備士の適性があるといえます。
今後は、自動車整備士の仕事内容は自動運転やAIの導入によって、高度な整備技術が求められるようになります。
従来のように、個人の車のオーナーから点検や整備、故障の修理を依頼されるケースは減るでしょう。
今後は、日々進歩し続ける自動車技術に対応できるように新しい技術の習得も必要です。

自動車整備士になるプロセス

自動車が好きで向上心と探究心があれば、経験によって実力は自然と身についていきます。
少しでも自動車に興味があれば、自動車整備士を目指す価値があるでしょう。
自動車整備士は国家試験に合格することで資格を取得することができます。
必ずしも自動車整備士の資格が必要な訳ではありませんが、資格保有者の方が活躍の場は幅広くなります。
自動車整備士の国家資格には1級、2級、3級があり、自動車整備士の専門学校で学ぶのが一般的です。
自動車に関する専門的な知識や整備技術を学び、資格取得後は、一定の実務経験も必要です。
職場によって自動車整備士に求められる知識・スキルは異なるため、早めにキャリア設計することが大切です。
自動車整備士は資格を取得するだけで簡単に勤まる仕事ではなく、適性に合った人が継続しています。
はじめから適性が完璧に備わっている人はいませんので、徐々に技術やスキルが身についていくものです。
「好きこそものの上手なれ」という言葉通り、好きだからこそ、その道を極めることができます。
この機会に、自動車整備士を目指してキャリアを設計してみてはいかがでしょうか。

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