輸入車は洗練されたデザインや高級感、先進技術など、多くの魅力を持つ一方で、国産車と比較して故障しやすいと言われることがあります。本コラムでは、輸入車の故障の原因や特徴、対策について解説します。

① 気候や道路環境の違い輸入車は欧米などの環境に合わせて設計されているため、日本の高温多湿な気候や渋滞の多い都市部の走行環境に適していないことがあります。特にゴム製品や樹脂パーツの劣化が早まる傾向があります。

② 電装系のトラブルが多い最新の輸入車には先進的な電子制御技術が採用されていますが、それに伴いセンサーやECU（電子制御ユニット）関連の故障が発生しやすくなっています。特にドイツ車では、電装系のトラブルが報告されることが多いです。

③ 部品供給の遅れと修理費用の高さ輸入車の部品は国内に常備されていないことが多く、取り寄せに時間がかかるケースがあります。また、ディーラーでの修理費用も国産車に比べ高額になりがちです。

・ドイツ車（BMW・メルセデス・アウディ・フォルクスワーゲン）
　電装系（センサー・ECU）の不具合
　オイル漏れ（エンジンパッキンの劣化）
　サスペンション部品の消耗

・イタリア車（フィアット・アルファロメオ）　
　エンジン系（インジェクターや点火系統）
　内装パーツの劣化や軋み
　フランス車（ルノー・プジョー・シトロエン）
　電装系（パワーウィンドウ、ナビの不具合）
　サスペンションの耐久性

・アメリカ車（フォード・シボレー・ジープ）
　トランスミッションのトラブル　
　燃費の悪さに伴うエンジン負担

① 定期的な点検とオイル交換を怠らないメーカー指定のオイルや純正部品を使用し、エンジン内部の劣化を防ぎましょう。

② 信頼できる整備工場を見つけるディーラー以外にも、輸入車に精通した専門工場を探しておくと、修理費用を抑えられることがあります。

③ バッテリーの管理を徹底する輸入車は電装系が多いため、バッテリーの寿命が短くなりがちです。定期的な電圧チェックを行い、突然のトラブルを防ぎましょう。

④ 予防整備を実施する故障が起こる前に、消耗品を早めに交換する「予防整備」を心がけることで、突発的なトラブルを避けることができます。

輸入車は「壊れやすい」と言われがちですが、適切なメンテナンスを行えば長く快適に乗ることができます。日々の点検とメンテナンスを心がけ、輸入車ライフを楽しみましょう。